世界初のダブルラトラパント機能搭載フライバック・クロノグラフであるランゲ・ダブルスプリットは、機械式腕時計による時間計測の新境地に第一歩を踏み出すものです。一般的なクロノグラフのストップウォッチ機能に加えて、途中経過時間の計測やタイムの比較、また時間の最小値・最大値を割り出すこともできます。従来のラトラパント機構にはラトラパント針(スプリットセコンド針)が一本しかないため計測できるのは60秒までに制約されていましたが、ダブルスプリットでは分積算計にもラトラパント針が備えられていることから、ラトラパント機能による計測範囲が初めて30分に拡大され、実用性が大幅に向上しました。
ランゲ・ダブルスプリットに搭載されている新開発テンプの振動数は21600振動/時で、1/6秒までの時間計測を可能にします。また、クロノ分針とラトラパント分針は、いずれもセンターのクロノ針・ラトラパント針がゼロを通過する瞬間に正確にジャンプして進む|プレシジョン・ジャンピング方式を採用していますから、計測時間を間違いなく読み取ることができます。そしてフライバック機能を使えば、時間計測中のクロノグラフ針(および動いている状態のラトラパント針)を、一回プッシャーを押すだけでリセットすることができ、押したプッシャーから手を離した瞬間、間髪をおかずに次の計測が始まります。通常なら必要な“ストップ”、“リセット”という二段階の操作を省くことができるのです。